たむたむの「カバンを開けると日本が見える!」
カバンは所詮道具入れ・・・ だからそこには、目的があり意図がある。 そして、その作り手の意図が見えたとき、 カバンは単なる道具入れではなくなるのです・・・
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7月のカバン【ロベルタ ディ カメリーノ】
やー、みんな!
6月に入って鬱陶しい天気が続いているけど元気かい?
あっ、今月はワールドカップでのサムライブルーの活躍でそんなものは吹き飛んでるか・・・
でもまあ、早く梅雨が開けるに越したことはないよね。

そうそう、梅雨が開ける頃には、政権交代してから始めての国政選挙である参議院選挙があるよね。
みんなはもう誰に入れるか決めた?
僕はまだ迷ってるよ。

何せ、鳩山政権があんな形で終って、
あれよあれよという間に菅さんが総理大臣になって、国会もあっという間に閉めちゃって、
で、消費税値上をぶち上げただろ。

僕も、多くの国民のみんなと同じように消費税を上げなきゃいけないことは解る。
でも、菅さんの言う「第三の道」というのがちょっとね・・・

「第三の道」とは、公共事業を成長の原動力とした高度成長期の「第一の道」、
規制緩和を中心に企業の活力を引き出す「第二の道」と一線を画す新たな経済政策の事。

簡単に言うと消費税を上げて増税した分を、雇用創出が期待できる成長分野に投入し、
「強い経済、財政、社会保障」実現しょうというもの。

具体的には、菅首相が成長分野に位置付ける

▽地球温暖化対策などの「環境」
▽医療、介護などの「健康」
▽アジアでの環境対策、インフラ整備支援
▽観光・地域活性化--に重点投資する事。

でもね、医療や介護の分野一つとっても、投資した所で雇用が増えるかね。
そもそも僕は、医療や介護の仕事は誰もが簡単につける仕事とは思っていないし、
ついちゃいけないと思ってるぐらい。

菅さんは所信表明演説で「第三の道」という大きな絵を画いたけど、
でも、この絵・・・国会で質問する機会もなく画かれちゃった。

だから、この絵が果たして良いのか悪いのか、本当に出来るのか、出来ないのか。
全く解らないまま選挙が始まっちゃった。

こういう絵をフランス語で、「トロンプルイユ」って言うんだよ。
知ってる?
そう、日本語にすると「だまし絵」・・・
美術用語としては芸術の一つと見られているんだけど、
菅さんの「トロンプルイユ」は果たしてどうなんだろうね。

んじゃ、今月はこの「トロンプルイユ」を得意として世界ブランドになった鞄のブランドを紹介するね。
今月のカバンは、【ロベルタ ディ カメリーノ】で決まり!


ベルベット素材に‘R’マークのロゴが入ったロベルタのバッグは、
日本では1970年代の第一次ブランドブームで、
「ミカレディー」が代理店となり幅広く展開していたんで、女性なら誰でも知ってるよね。

創始者は、ジュリアーナ・カメリーノという、
イタリアはヴェネツィアで生まれ育ち、その故郷をこよなく愛する女性。
創業は、第二次世界大戦直後の1946年。

ジュリアーナ・カメリーノがバッグのデザインを始めたのは、ほんの小さな出来事がきっかけ。
第二次世界大戦中、家族と共にスイスに亡命したジュリアーノはまだ十代。
そこでたまたま彼女が持っていた自分でデザインしたバッグを、ある婦人が見て気に入り、
売ってあげたことがそもそもの始まりなんだって。
で、その婦人の誘いでバッグのデザインを始めたのが、19歳のとき。
その後、イタリアに戻り、ヴェネツィアに小さな工房を構えて仕事を始めたんだ。

ロベルタのバッグを語るとき切っても切れないのが彼女が愛するヴェネツィアという街の存在。
前に、ボッティガ・ヴェネタのときにも言ったけど、
イタリアという国は伝統工芸を大切にする街が沢山あるところ。
ヴェネツィアもそんな街の一つ。
ジュリアーナはそんなヴェネツィアの伝統工芸の技術や‘愛すべきヴェネツィアそのもの’を
惜しみなく自分のデザインするカバンにそそぎ込んだ。

まずは素材であるベルベット。
それは、ヴェネツィアの運河沿いに建ち並ぶ瀟洒な宮殿の調度品などに使われていた、
最高級のベルベット。

次に金具やビス。
その運河にはヴェネツィアの象徴のゴンドラが浮かぶ。
ジュリアーノほそのゴンドラの真鍮でできた飾りを作る職人に自分が使う金具やビスを依頼した。

そして色。
ロベルタのシンボルカラーである「赤、緑、紺」。
その強烈な印象を与えるロベルタ カラーは、
ヴェネツィアゆかりの三人の有名な画家”ティチアーノ””ベロネーゼ””ティントレット”の
作品のなかの巧みな色づかいに深く影響を受けている。

更にはブランドマーク、「メリディアーナ」。
サンマルコ広場の時計から発想したといわれる、太陽を表わすメリディアーナ(日時計)。
それをジュリアーナは自身がイメージする「幸福の象徴」としてデザイン化しバッグに刻んだ。

こうして、1948年。ロベルタを代表する作品、「バゴンギ」が誕生した。
バゴンギ

それは気品に溢れたヴェネツィアの街そのものだった。
そして、この「バゴンギ」はモナコ王妃となったグレース・ケリーが、
モナコ王子との婚約後の報告の際、持っていたことで一躍世界にブレイクしたんだ。

更に、この成功を受けてジュリアーノはプレタポルテやシューズなどへと、
拡がりと充実を見せるようになっていった。

で、プレタポルテに進出した【ロベルタ ディ カメリーノ】の名を不動のものにしたのが、
一枚の布から作り出すパネルドレスにプリントした「トロンプルイユ」。

ジュリアーノは、一枚の布に「トロンプルイユ」(だまし絵)の技法を施す事で、
ブラウスに上着を着ているように見せたり、スカートにベルトをしているように見せたんだ。
その遊び心は、世界のセレブ達の心をとらえ、「素敵な二次元マジック」と賞賛されたんだ。

そして、現在この「トロンプルイユ」の手法はパネルドレスだけでなく、
バッグや沢山のコレクションにも用いられているんだ。
ちなみに、ロベルタのブランドマークの‘R’もこの「トロンプルイユ」で画かれているんだよ。


ロベルタ



「トロンプルイユ」は二次元の世界に三次元の世界を誕生させる立体表現で、
アートを親しみのある楽しいものにしたもの。
そして、超リアリズムの分野を変化させたもので、
絵と解っていながら立体的に見える面白さと、鑑賞する世界からの応用生を付加し、
参加型のアートに仕立てているんだ。

だから、ロベルタが「トロンプルイユ」を施した作品を出したとき、
皆が自分も創造の世界へ駆り立てられ、楽しむ事が出来たんだろうね。



菅さんが描いた「第三の道」・・・
果たして、国民の創造が駆り立てられ、楽しむ事が出来る、
本当の意味での「トロンプルイユ」なのか。

それとも単なる「だまし絵」なのか。

国民はじっくりと見極めないといけないよね。











「創造は、人生と世の中の新しいこと、美しいもの全てに対する私の愛の表現です。」

                                 (ジュリアーナ・カメリーノ)



※2010年、5月10日ジュリアーナ・カメリーノ氏が永眠いたしました。
 謹んでご冥福をお祈り致します。















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