たむたむの「カバンを開けると日本が見える!」
カバンは所詮道具入れ・・・ だからそこには、目的があり意図がある。 そして、その作り手の意図が見えたとき、 カバンは単なる道具入れではなくなるのです・・・
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2月のカバン【ホワイトハウスコックスのウオーレット】
みんな!
欲しくて、欲しくてたまらなかった物が手に入った時どう思う?
きっと、「絶対汚すもんか!傷つけるもんか!」って、大事にしようと思うようね。
でも、結局手に入っちゃうとそんな事忘れて、
ついつい荒っぽく使っちゃうんだよね。

ん?何処かの首相の話かって?
いやー、そういうつもりはないんだけど、
麻生さんもここまでボロボロなったんなら、いっそエージングを楽しめばいいのにね。

エージング・・・
普通に訳すと「歳をとること」なんだけど、
僕らの業界では、
「革なんかの素材が長年使い込まれる事によって味が出てくること」を言うんだ。

で、そのエージングを楽しむ最高の素材と言われているのが、
今月の鞄、【ホワイトハウスコックスのウオーレット】に使われている、
ブライドルレザーなんだ。


ホワイトハウスコックス社は、1860年、
ホワイト・ハウス氏とサミュエル・コックス氏によってイギリスに誕生。
創業当時から1920年代までは、高品質な馬具や、様々な軍需用のアイテムを作ってたんだけど、
1930年代になって、まずはペット用の首輪を製造。
それから、カフスボタン入れ、カラーボックス・シェービングキットなどの
スモールレザーグッズも手がけ、
そして、バッグやラゲージなどのファッション性の強いアイテムも加わるようになったんだ。

で、これらのアイテムのほとんどを、鞍などの馬具用に開発された、
イギリスの伝統の革である、頑丈なブライドルレザーで作ったんだ。
それは、当時としては、画期的なアイデアだったんだな。
これが、同社の名声を高めていった。

その次の転機は、1970年代後半。
イギリスの高級百貨店『ハロッズ』のペット用品コーナーで、
ブライドルレザーでつくられたのホワイトハウスコックス社の犬の首輪や、メッシュのリードを見た、
ニューヨークのデザイナー「ラルフ・ローレン」が、人間用のベルトにアレンジしたいと依頼し、
それを『ポロ』ブランドで商品化したものが、大ヒットしたんだ。

ホワイトハウスコックス社は、この成功を受け、
財布を始め様々なレザーアイテムを手がけるようになったんだ。


ブライドルレザーのbridleとは、馬ろく(くつわや手綱の総称)の事。
前にも話した、成牛の一番丈夫なバット(背中)部分を、
草木を利用したフルベジタブルタンニンで約六週間かけてなめし、天然染料で染色。

そして、牛脂やタラの脂。更に植物性油脂からなる、
ブライドルグリースと呼ばれる独特のグリースを、
革職人が一枚一枚、目の洗いブラシと細かいブラシを使い分けて、
革全体にたっぷりと擦り込んでいってできるんだ。
なんとその製造工程日数はおよそ3ヶ月。

深部にまで染み込んだグリースは、長年使い込んでも艶やかさが消えず、
摩擦や傷、湿気や色あせから革を守るんだ。

しかも、はじめは硬く頑強な革が、使い込むうちに柔らかく深みを増した表情を見せるんだよ。
そして、傷がついても、又市販のブライドルグリースを塗り込めば、美しい光沢を再び放つ。
色が艶に変り、手に入れた時以上の輝きを増す。
それは、使っていた・・・と言うよりも。
育てていた・・・と言う表現が当てはまるんだ。

ね、麻生さんもエージングを楽しめばいいと思うでしょ。

でもね、捨てるのがもったいなくて手入れするだけじゃ、
エージングを楽しむ事はできないんだよ。
エージングを楽しむには一つ大切な事があるんだ。

それは、そのもの対する深い愛情を持つ事・・・

執着じゃなく愛情をね。







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