たむたむの「カバンを開けると日本が見える!」
カバンは所詮道具入れ・・・ だからそこには、目的があり意図がある。 そして、その作り手の意図が見えたとき、 カバンは単なる道具入れではなくなるのです・・・
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1月の鞄【テュミのブリーフケース】
今はもうめっきり聞く事もなくなったけど、
僕が、子供の頃よく耳にしたのが、「戦後に強くなったのは靴下と女性」と言う台詞。

子供心に、破けた穴から親指が出ている靴下を見ては、
「何処が強なってん!」と一人突っ込みしてたもんだ。

後になってそれが、ナイロンの靴下(ストッキング)の登場に起因している事を知ったんだけど、
実はこのナイロンという素材、一般名詞じゃなくて商標なんだよ。
そうクレパスとかと同じ、企業が命名したものなんだ。

ナイロンが始めて誕生したのは、1935年。
アメリカのデュポン社のウォーレス・カロザースがポリアミドの合成に成功したのが始まり。
「石炭と水と空気から作られ、クモの糸のように細く、鋼鉄のように強い合成繊維」
というのが当時のキャッチフレーズだったんだよ。

で、このナイロンの中でも世界で最も丈夫な繊維と言われているのが、
今月の鞄、【テュミのブリーフケース】に使われている、バリスティックナイロンなんだ。

このバリスティックナイロン。
元々は防弾チョッキ用に開発された素材で、
実際にアメリカの警察では、何枚も重ねて防弾チョッキとして使われていたんだよ。
それが、とっても良い宣伝文句になって、
このバリスティックナイロンを世界中に広めたのが、鞄会社のトゥミなんだ。


トゥミは1975年にアメリカで設立。
トゥミという社名は、南米の青年平和部隊のボランティア活動に参加した創業者が、
ペルーの神「トゥミ」にちなんで名づけたのが始まり。
で、ブラック・オン・ブラックのバリスティック製の鞄を発表したのが1983年。
ソフトで機能性に優れたこの鞄は世界中のビジネスマンに受け入れられ、
これで一気にトゥミは世界的ブランドへと躍進したんだ。

バリスティックナイロンも、トゥミも、強いアメリカの象徴。
まさしく、強い事が良しとされた時代だったんだろうね。

でもね、実はバリスティックナイロンの防弾チョッキは、
一般での使用は見送られたんだ。
あまりにも強靭すぎて、かえって身動きが取れなくなったからなんだ。

なんだか、今のアメリカを見ているようだね。

強い国、アメリカ・・・

もうそんな時代じゃないのかもね。








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