たむたむの「カバンを開けると日本が見える!」
カバンは所詮道具入れ・・・ だからそこには、目的があり意図がある。 そして、その作り手の意図が見えたとき、 カバンは単なる道具入れではなくなるのです・・・
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

12月のカバン【ドクターバッグ】
12月のカバン【ドクターバッグ】

日本が医者不足だと騒がれるようになってどれぐらい経つのだろう?

元々のきっかけとなったのが、
厚生労働相が2004年度に導入した「新臨床研修制度」と言われているんだけど、
僕が、初めて地方病院に医者が不足していると知ったのはおよそ二年前。

発行しているメールマガジンの読者さんの中に、
秋田の大きな病院の副院長さんがいて、
「たむたむさんのメルマガで、医師の求人を呼びかけてくれないでしょうか?」
と頼まれたのが最初だったんだ。
それが2006年の夏の事だから、たった二年で急激な医者不足を引き起こしていた事になるね。

「新臨床研修制度」とは、
医師免許を取得した若手医師に、
幅広い診療能力を身につけさせるのが目的で、
内科、外科、小児科などを回る二年間の臨床研修を必修化したもの。

でも、この制度自体はそれはそれで良いところもあったんだよ。

この制度が出来るまでは、研修は必修ではなく、プログラムの規定もなく、
大学医局で偏った研修を受けがちだったんだ。
内容も、昔の徒弟奉公に似た雑用を強いられ、
漫画「ブラックジャックによろしく」で取り上げられたように、
研修生は薄給のために夜間は民間病院で、アルバイト当直しないと生活できない・・・
なんて問題があったんだ。

新制度は、初期診療能力の養成に役立つと共に、
このような旧制度の欠陥を大幅に解消したんだよ。

だから、問題はここから・・・

臨床研修を終えた若手医師はその後、
専門性や診療技術を高める為に、数年間の研修を受けるんだけど、
旧制度時代は大半がそのまま大学で研修を受けていたのが、
新制度開始後は、市中病院での研修組が逆に大半を占めるようになったんだ。

すると研修生に頼っていた各地の大学病院は人手不足になるよね。
で、大学の関連の地方病院に派遣していた医師を引き上げさせる事になり、
現在の地方病院の医師不足という状況を生み出したんだ。

まぁ、教授が威張りまくっていたり、派閥があったりの大学病院には居たくない・・・
と言う気持ちもわからなくないではないけど、
規則がなくなり自由になると変化するということは、
やはり楽なほうに流れている人が多いと言うことだろうね。

要はやっぱりその人の志しだいか。


で、今月のカバンは【ドクターバッグ】

写真は、「ダレスバッグ」と呼ばれる口金式の物だけど、
「これがドクターバッグだ。」とはっきりと呼べるその決まった形は無いんだ。
でも、【ドクターバッグ】と呼ばれる為の、その定義だけはしっかりとあるんだよ。

「間口が広くて、口を開けたままでもカバンだけできちっと立つことができること。」

往診に出かけた先で、お医者さんはドクターバッグを傍らに置き、
それを開けただけでそこが診療所になる。
そして、自分の両手を使って患者さんを診る。

きっと、「両手で診ること」・・・それがお医者さんの基本だったんだろうね。

両手で患者さんに触れる事でその暖かさが伝わり、心まで癒される。

使い古された言葉だけど、「医は仁術」

そんな志を持ったお医者さんが育ってくれるのを祈るばかりだよ。



「医は仁術なり。仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし。
わが身の利養を専ら志すべからず。
天地のうみそだて給える人をすくいたすけ、萬民の生死をつかさどる術なれば、
医を民の司命という、きわめて大事の職分なり」












スポンサーサイト


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。