たむたむの「カバンを開けると日本が見える!」
カバンは所詮道具入れ・・・ だからそこには、目的があり意図がある。 そして、その作り手の意図が見えたとき、 カバンは単なる道具入れではなくなるのです・・・
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6月のカバン【エディターズバッグ】
私のところでは、5~6年前まではアパレルブランドなどのレディースバッグを手がけていましたが、
ここ数年は、メンズバッグばかり作ってます。

その為、その間すっかり女性用のファッション雑誌を見る機会がなくなったんだけど、
3~4年前、歯医者に通っている時、待合室で暇を持て余し、
久しぶりに女性ファッション雑誌に目を通す機会にめぐまれた。

ところが、中をめくって驚いた。
その、雑誌はこれまでビトンやエルメスなどの所謂コンサバブランドを取り上げることが多く、
セレブにあこがれる大学生やOLに支持されていた雑誌。
それが、これまで掲載されていた上品なバッグが見事にいかつく、ごついバッグに様変わりしていたんだ。

「なんじゃ、こりゃ!」
と他のファッション雑誌を見てみても、中身は同じ。
どれもこれも、大きなバックルが付いたり、カシメやハトメがカバンに幾つも打ち付けられていたり・・・
私が、レディースバッグからほんの少し遠ざかっていた間に、
すっカリ、レディースバッグのトレンドが変化していたんだな。

この、いかつく、ごついトレンドの流れは、現在にも続き、
そしてそれに、多大な影響を与えたのが【6月のカバン・エディターズバッグ】なんだ。

【エディターズバッグ】の‘エディターと’は、‘編集者’の意味。
だから、直訳すれば「編集者達が持っているバッグ」となるんだろうけど、
でも、その定義は実に曖昧。
A4の書類が入って、肩にかけれる長さのハンドが付いていて、
外にポケットがある・・・「そんなの今までにもいっぱいあるじゃないか!」って感じ。
だから、やっぱりこれは誰か仕掛けた人がいて、はやらされた言葉なんだろうね。

まず、ファッション雑誌が海外ファッション誌の編集者達を、‘おしゃれ上級者’として取り上げ特集を組む。
その彼女達が、女優やモデル並みに注目され、憧れの存在となる。
そして、彼女達がコレクションの取材時に持ち歩いたバッグが注目されるようになる。・・・って感じかな。

で、彼女達が持っていたのが、「クロエ」や「バレンシアガ」というブランドのバッグ。
両ブランドとも、もちろんブームになる前からあるブランド。
実際、モデル達の間で愛用している人も多かったんだろうね。

重厚で、しっかりとした革に太い番手のステッチ。
見かけよりも物がたくさん入り、収納も便利。
それは、いかにも働く女性の力強さを表現したカバンなんだ。

そのしっかりとした物作りのコンセプトが、仕掛けられた女性達を魅了し、
その勢いは従来のコンサバブランドを凌駕するほどの勢いとなったんだ。
今では、そのコンサバブランドさえ、
「クロエ」や「バレンシアガ」もどきのデザインのものが、次々と発表され、
とうとう、【エディターズバッグ】は、レディースバッグのトレンドの流れさえ変えてしまった・・・という訳。

だから逆に言うと、海外のファッション誌の編集者達が使っていない、
巷に溢れている【エディターズバッグ】は、【エディターズバッグ】とは呼べないのかも知れないね。

だって、私の知っている編集者って、
睡眠も取れないほど過酷な労働に耐えている人ばっかりだもん・・・
でも、‘エディター’って呼べば、なるほどかっこいいよね。
これから職業は全てカタカナで呼ぶとするか!

で、ところで、あなたの職業は?

えっ、‘サラリーマン’・・・

うっうううう、ビミョウ・・・





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