たむたむの「カバンを開けると日本が見える!」
カバンは所詮道具入れ・・・ だからそこには、目的があり意図がある。 そして、その作り手の意図が見えたとき、 カバンは単なる道具入れではなくなるのです・・・
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5月のカバン 【メッセンジャーバッグ】
私のところでは、所謂ストリート系ファッションのバッグも作っています。
ところが、その中のウエストバッグのベルトの長さが、
ここ最近以前よりも全体で10cm程長くなっきてるの。
すわっ!若者の間にも、メタボ予備軍が蔓延しているのか・・・
と思ったら、どうやらそうではないらしい。

ウエストバッグを腰にせず、背中に斜め掛けするのが最近の流行らしい。
その為、ベルトの長さを以前よりも長くする必要が出てきたという訳。

この”背中で斜め掛けブーム”はウエストバッグに限らず、
大きなショルダーバッグ等の持ち方にも波及してるの。
街を歩いていて、
大きなショルダーバッグを背中に斜め掛けしている若者を頻繁に見かけない?

で、この、”背中で斜め掛けブーム”の火付け役になったのが、
5月のカバン 【メッセンジャーバッグ】なんだ。

このメッセンジャーバッグの起源は、1950年代のニューヨーク。
元々は、電話線技師が電信柱にぶら下がっている状態でも簡単に、
道具や補修部品に手が届くようにデザインされたバッグ。

その、優れた耐久性と実用性に目をつけたのが、
1970年代後半、ニューヨークで増え続ける交通渋滞の中で誕生した、”メッセンジャー”という職種の人たち。
彼らは自転車に乗って、メールや荷物を渋滞する車の隙間を縫ってすいすいと届けたんだな。

1980年を過ぎると、ニューヨークから全米にこの”メッセンジャー”という職業が拡大し、
1990年代前半には、メッセンジャーのライフスタイルに共感した一般の若者達に、
メッセンジャーバッグは急激に支持されるようになっていったんだ。
私が初めてメッセンジャーバッグを見たのも丁度この頃。
とある、会社から「これと同じものを作って!」って、依頼されたんだな。
うん、この頃はまだメッセンジャーバッグのその性能と特性は生かしたものが、
各社でも作られていたんだ。

ところが2000年代後半、
ヴィトンやコーチといった高級ブランドが、
ファッション性のみのメッセンジャーバッグと称した商品を発売したんだ。
お決まりのように、日本人向けにね。

そして、それに追随するかのように、
ファッション性のみのメッセンジャーバッグを製作するメーカーが増加していった。

で、今ではどう見たってメッセンジャーバッグじゃないだろう・・・
ってのまでが、その名前を名乗り、
いつのまにかメッセンジャーバッグは、
ビジネス上で売るがためだけシンボリック・ワードとなってしまったんだ。

そして、それは、
いろんなバッグの持ち方まで変えてしまうほどの流行になっていった・・・っていう訳。

もちろん、私もこの業界の端くれにいるわけだから、
そのことに、反対するのは天に唾を吐くようなもの・・・

でもね、これだけは知っていてほしいんだ。

何故、メッセンジャーバッグがこんなにも支持されるようになったかというと、
それは、メッセンジャー達が只メールや荷物といったものを運んでいるだけじゃなくて、
彼ら自身があるメッセージを発していたからなんだ。

「車社会の拡大に伴う交通渋滞や公害など、
文明の過度な発達に対してのアンチテーゼ」をね!


有名ブランドのロゴのついたそのバッグから、
君は本当のメッセージを感じ取れるかい?









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